工業団地組合は、住工混在等による環境悪化により事業の健全な継続・発展が難しくなってきた中小企業者が集団で適地への移転を行い、環境条件の改善と事業の共同化等による集積の効果等を目的として、発足した組織です。
これらの工業団地組合を、旧環境事業団の制度資金を導入して建設した組合と、高度化資金を導入して建設した組合を含むそれ以外の組合とに区分し、それぞれの工業団地組合を会員として、会員組合の健全なる発展・運営の円滑化等を図ることを目的として、昭和61年にそれぞれ「埼環工業団地連合会」、「埼玉県工業団地組合連絡協議会」が設立されました。
その後、殆どの工業団地組合において制度資金の償還が終了し、所期の目的も達成されてゆく中で、いかにして工業団地組合の一体化を今後進め、組合員に対して組合の求心力を高めていくかが、全ての工業団地組合における極めて重要な課題になりました。
また、これに加え工業団地が造成された当初と比較しての周辺の環境変化、団地内への新しい組合員の進出や、企業間格差の拡大など、工業団地組合を取り巻く経営環境は大きく様変わりしています。
これらを踏まえた上で、今後、工業団地組合がより発展していくためには、個々の組合の自助努力はもとより、制度資金の種類等にとらわれず、より多くの工業団地組合を結集させ、共通する課題・問題点等に対処していくことが大変重要であると考えられ、「埼環工業団地連合会」、「埼玉県工業団地組合連絡協議会」を発展的に解散、両団体の会員をもって構成する「埼玉県工業団地連合会」を新たに組織し、情報の交換や組合運営等に関する研究活動を通じて、共通の課題・問題点の解決にあたるとともに、国・県その他関係機関に対し、建議・陳情等を行うことなどにより、工業団地組合の健全なる発展並びに運営の円滑化を図るために設立されました。
1986昭和61年 |
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2007平成19年 |
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